電子書籍の執筆でつながった、現在・過去・未来。
自然と共にいる「エネルギー」で、すべてはうまくいく。

2025年2月に電子書籍『妊活はエネルギーでうまくいく』をリリースした渡邉雅代さん。自身の10年間にわたる妊活・不妊治療と6人の女性の体験談を紹介し、妊活当事者をはじめ多くの人の共感を呼んでいます。構成がまとまらず悩んだとき、「エネルギーでうまくいく」というフレーズが浮かび、それを軸に決めると執筆がスムーズに進んだといいます。人生や心身の健康にもつながるキーワード「エネルギー」とは? その先に描く未来を聞きました。
最後にチャンスがほしい。「自分の体を変える」と決意
34歳で結婚し、すぐに妊活を始めた雅代さん。不妊治療を続けても妊娠に至らず、42歳になって医師から「夫婦二人の生活を考えたほうがいいのでは」と提案されました。雅代さんにとってそれは「子どもを諦める」という意味でした。
「もう一度だけチャンスがほしい。『自分の体は自分で変える!』と決め、週1回取り組んでいたヨガを毎日行うように。すると3カ月後に体が変わってきたのを感じました」と雅代さん。
43歳で自然妊娠するも流産。44歳でも妊娠しましたが、再び流産し、夫婦の暮らしを選びました。ヨガインストラクターや不妊ピア・カウンセラーの資格を取得し、今度は妊活する女性をサポートする側にまわりました。
「ヨガは、リラックスして自分と向き合う時間です。妊活中は頭の中が『妊娠したい!』でいっぱいになって、体も緊張しています。まず頭と心を休めることが大事です。ヨガは体と心を整える習慣、小さな積み重ねが未来を変える力になります」
現在、ヨガやカウンセリング、エネルギーワークを提供する雅代さんのセッションは、継続する人の約7割が6カ月程度で妊娠し、出産しているそう。
「その人本来の力が戻ってきた証拠ですよね。これが『エネルギーを味方につける』ということなのです」
今回の著書『妊活はエネルギーでうまくいく』を制作中、まさにエネルギーを実感したといいます。妊活を応援する内容として、ヨガやリラックス法にするのか、カウンセラーとして心のサポートをメインにするのか悩み、「その内容なら私でなくても書けるのでは」と落ち込んだそう。そこで不妊体験者であるピア・カウンセラーとして多数の事例に触れてきた実績を生かし、妊活体験を紹介すると決めました。しかし、何かもの足りない。
「お風呂に入って体と心がゆるんでいたとき、突然『エネルギーでうまくいく』という声が聞こえたのです。え? 誰? 私の心の声? そうか、エネルギー! それでうまくいく!」
その瞬間、迷いが消えました。「エネルギーを軸にしたら、今までの出来事、そこからの気づきや行動、すべてがつながった」と振り返ります。それからは、自分でも驚くスピードで原稿を書き上げました。

29歳、婚活に疲れたときに感じた自然のインパクト
エネルギーについて思い出していくと、30歳目前、海での出来事にたどり着きます。
「結婚までのつもりで親が勧める会社に就職したけれど、婚活がうまくいかず焦っていた」という雅代さん。友人に誘われて伊豆白浜を訪れ、エメラルドグリーンの海でボディボードを初体験。波に押されて上下し、波に体を委ねて自分が海の一部になったような感覚を得た瞬間、声が響きました。
「私の悩みはなんてちっぽけなの!」
それは「自然に包まれてエネルギーに後押しされる感じだった」と振り返ります。そして、「頭に石をぶつけられたような衝撃!」でもありました。これを機に雅代さんの人生が一変したのです。
「それまでは『普通』がいいと思っていた私が、日本プロサーフィン連盟に転職。海で出会う人は好きなことを仕事にして楽しんで生きている。私の価値観が覆されました。その後、元Jリーガーの夫と出会い、引退後で無一文でしたが一緒に暮らし始めました」
やがて結婚し、妊活を始めます。なかなか妊娠しない焦りから精神的に追い詰められて体調を崩したときのこと。
「医師から心療内科の受診を勧められましたが、薬漬けになるのは嫌だと思い、書店に駆け込みました。そこでレイキの本に出会ったのです。エネルギーワークを実践するうちにだんだんと体調が回復して、45〜50日だった生理周期が30日前後に整いました。心のエネルギーが空っぽだったので体も弱ったのだと、今ならわかります」
そして、この体験は「自分が持っている力を回復させる自己ヒーリングだった」といいます。ヨガに取り組むと、「心と体はつながっている」という考えがさらに深くなりました。そして、「このときに自分に向き合ったから、不妊治療で医師から子どもを諦めるように言われたときも『自分の力でできることがある』と信じられたのです」。
田舎暮らしで感覚が高まり、命の循環に思いを馳せて
3年前、雅代さん夫婦は横浜市から自然豊かな足柄上郡松田町に移住しました。人材育成の専門家でマインドフルネス講師の兄、農場レストランの開業を目指すフレンチシェフの弟とともに、米作りをスタート。横須賀市で暮らしていた両親も移住し、ファミリーで活動する機会が増えていきました。農作業をし、田んぼでヨガを行うイベントも開催してきました。
「お米作りをすることで、田んぼの力や食べ物が持つエネルギー、命の循環を感じました」と雅代さん。妊活にも通じる「命を支える本質」に気づいたといいます。
「一番変わったのは夫です。テレビを点けていないと眠れなかったのが、熟睡できるようになり、睡眠の質が変わりました。部屋から川のせせらぎが聞こえるくらい静かな環境なのです。それまでの生活は、自然の音があっても聞こえていなかったのでしょうね。今ではお茶農家さんを手伝い、地域の子どもたちにサッカーを教えるようになりました」
外を歩けば勝手に情報が入ってくる生活から、大地を踏みしめ五感で自然を感じる生活へシフトすると「本来の自分の声に耳を傾けることができた」といいます。
「判断の基準が頭で考える『思考』になっていました。でも、自然に身を置いて体の真ん中、おなかに問いかけると本来の自分の声が、何を望んでいるか教えてくれます」
また「これまで7年間、不妊ピア・カウンセラーとしてセッションを行う中で、自分も癒やされていくのを感じた」といいます。人とのふれあいは、お互いのエネルギーを感じる時間でもあるようです。

出雲大社相模分詞で「出雲ヨガ」をスタート
「朝起きたときに、なんだかすっきりしていい感じだとか、自然の中を歩いて心が落ち着くなど、それはエネルギーを受け取っているということです。一方、心がざわざわする、疲れて何もする気がしないというのは、エネルギーがうまく流れていない状態。こうしたことに気がつけば、自分で整えることができますよね」
今回、電子書籍に取り組む過程で過去を振り返って、「すべてのことがエネルギーで説明できる」と実感し、これまでも自然からたくさんの力を得ていたことにあらためて感謝の気持ちが湧いてきたそう。その原点は、幼少期の記憶へと遡りました。
「父は自営業で忙しかったのですが、時間を作って海や山、スキーなど、自然豊かな所に連れていってくれました。きょうだい3人とも自然が好きなのは、子どもの頃に自然から力をもらっていたからです」
松田町に来て以来、家族と協力し合いながら、次々と新しいチャレンジを続けてきた雅代さん。4月からは秦野市の出雲大社相模分詞にて「出雲ヨガ」をスタートします。
「神聖な空間でヨガのレッスンを行うことに、緊張と興奮を感じています。自然との融合やエネルギー、自分の中に神様がいることなど、ヨガの思想と日本の神道には共通点がたくさんあります。参加される方には生命エネルギーを意識しながら、心と体を整える体験をしていただきたいですね」
自然とつながり、自分と向き合う。その先の未来は?
「制限や思い込みから自分を解放して、自由で軽やかに。そのためのエネルギーは、いつでも自分の中にあります」


渡邉雅代 (わたなべ まさよ)
妊活エネルギーガイド、ヨガ講師。
神奈川県生まれ。妊活中の 2005年にヨガのレッスンを受け始め、日々の習慣にする。約 10年間の妊活・不妊治療の経験を生かし、 NPO法人 Fineの不妊ピア・カウンセラー資格取得、妊活ヨガを実践。 2015年よりカウンセラー、ヨガインストラクターとして活動を開始。 2024年からUEエネルギープラクティショナーとして、生命エネルギーを高めたい女性を対象に活動。オンラインで毎晩配信する「ゆるめるヨガ」、エネルギーワークを加えたカードリーディング、自然の中でのリトリートなど、心身に寄り添うプログラムを提供。これまで 1500件以上の相談に対応。秦野市認定 OMOTANガイド。
◇公式サイト: https://www.tulsibeauty.com
◇Instagram: https://www.instagram.com/masayo_tulsi/
◇ブログ: https://ameblo.jp/sakuraim321/
(電子書籍の紹介)
Amazon: 『妊活はエネルギーでうまくいく! ストーリー編』
自身の 10 年間の妊活・不妊治療体験に加え、海外在住の人、里親となった人、高齢出産で育児する人の体験談を紹介。また、流産を繰り返す不育症、特別養子縁組、高齢出産をした不妊ピア・カウンセラーとの座談会を収めた。今後、妊娠しやすい体をつくる「ボディ編」、前向きな心を保つ「マインド編」を上梓予定。